大谷「復帰前よりもよくなることを期待」3カ月ぶり投手復帰決定

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が9月2日(日本時間9月3日)のアストロズ戦で先発し、投手として復帰することが決まった。30日(同31日)の試合前にソーシア監督が発表した。

 ソーシア監督から最終的にGOサインが出たのは、試合のなかった前日の29日。9月2日復帰はこれまでの話し合いの中でプランの一つとしてあり、指揮官によると、大谷は「OK」と短く答えたという。

 大谷は右肘に張りを訴えたのは6月6日のロイヤルズ戦で降板後だ。翌日に精密検査を受けた結果、右肘靭帯内側側副靭帯に損傷が見つかり、故障者リスト入り。3週間のノースロー、ノースイングを命じられた。7月3日に打者として戦列復帰を果たしたが、球団は投手復帰には慎重な姿勢を見せ、投球禁止は継続された。

 キャッチボールを許されたのは7月19日。打者として試合に出場しながら投球プログラムを開始した。1カ月が経過した8月20日に初めて実戦形式の投球練習。同27日に3度目の実戦練習で右肘故障後最多の50球を投げ、「『ここで行ってほしい』というところに合わせて準備したいなと思います」と心身ともに投手復帰への準備が整っていることを口にした。

 ソーシア監督からの発表後に囲み取材に応じた大谷は3カ月ぶりのマウンドを前に表情を緩めながらも「うれしい」などという感情を表す言葉はなし。「(3カ月は)長いかなとは思いますけど、バッターで出てたので、正直、気にする余裕はなかったのかなというのはあります」と淡々とした口調で話した。

 アストロズは昨季のワールドチャンピオン。打線には昨季MVPのアルトゥーベやコレア、今季ブレークしたブレグマンら好打者がそろう。7月末にエンゼルスからトレードされた元女房役のマルドナドもいるが、大谷は「全体的に打線は素晴らしいですし、その中の1人としてしっかり抑えていけるように頑張りたいなと思っています」と話した。

 今季の大谷はここまで9試合に登板し、4勝1敗、防御率3・10。リハビリ期間中はけがの再発を防止するために投球フォームを微調整してきた。「どのくらいの完成度で投げられるかっていうのは自分でも楽しみにしてますし、復帰前よりもよくなることを期待している。実戦の中でも見つけられることもたくさんあるので、ゲームの中でもしっかり成長していきたいなと思っています」と話した。

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