マリナーズ復帰のイチロー「とてもハッピーです」【一問一答1】

 米大リーグ、マリナーズの入団記者会見を終え、カートに乗って引き揚げるイチロー外野手=7日、ピオリア(共同)
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 大リーグ、マリナーズは7日(日本時間8日)、マーリンズからFAになったイチロー外野手(44)と1年契約で合意したと発表した。同外野手にとってはメジャー1年目の01年から12年途中まで所属した古巣への6年ぶりの復帰。イチローはアリゾナ州ピオリアの球団キャンプ施設で入団会見に臨んだ。

 -シアトルに戻ってきた気持ちは?

 「2012年7月にシアトルにサヨナラを告げてその後、ニューヨーク、マイアミ、5年半が過ぎたんですけど、その間も僕の家はシアトルにあってニューヨークから家に帰る時も必ずシアトルの景色を見ながら家に帰る。マイアミからもそうでした。いずれまたこのユニホームを着てプレーしたいという気持ちが僕のどこかに常にあったんですけど、それを自分から表現することはできませんでした。それは5年半前のことが常に頭にあったので、戻ってきてくれっていう言葉は僕の周りでたくさん聞いたんですけども、それを僕は聞き流すことしかできなかったんですね。でも、こういう形でまたこのシアトルのユニホームを着てプレーする機会をいただいたこと、2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まった時とは全く違う感情が生まれました。とてもハッピーです」

 -6年前と変わったところは。

 「いろいろなことを経験しました、この5年半。また耐性が強くなったと思います。耐性というのは色々なことに耐える能力が明らかに強くなったと感じています。選手としての能力に感しては今はそれが数字で分かる時代なのでみなさんの方がよくご存じだと思いますけど、その点で明らかに5年前とは違うと言えると思います」

 -背番号の年齢までプレーしたいという話をしたことがある。今回の契約はどんな意味をもつのか。

 「これ、みなさん、よく50歳までという話をされることが多いかと思いますけど、僕は最低50歳までといつも言っているので、そこは誤解しないでほしいですね」(会見場に笑い)

 -昨年4月の最終打席でホームラン。あの打席が最後になるかもしれないと思ったことは?

 「あの時、シアトルでの最後の打席と言われたことは確かにありました。でも僕はいずれ戻ってきてプレーをしたいと、できるんではないか、と、全く根拠がなかったですけど、そう思ってました。今思うことは、こういう形で戻ってきて、シアトルのファンの方々に『おかえり』と心から言ってもらえるような自分でありたいなというふうに、それをできるかどうかは僕次第なので日々、励みたいと思います」

 -自分の野球人生が終わると思ったことは。

 「いろいろなことを考えました。ただ、まわりも心配してくれる声はたくさん聞いたんですけど、僕自身の状態としては『泰然』とした状態であったと思います。それがなぜかは分からないですけど、自分が経験してきて良かったこと、そうでなかったこと、たくさん経験した上でそうなったのか、なぜそうなったのか分からないですけど、ただ、泰然という状態は自分がプレーヤーとしても人間としても常にそうでありたいという状態、目指すべき状態ではあったので、そういう自分に出会えたのはとても嬉しかったです」

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