マリナーズ復帰のイチロー「メジャーでやるっていう気持ち。これのみ」【一問一答3】

 米大リーグ、マリナーズの入団記者会見に臨むイチロー外野手。左はディポトGM=7日、ピオリア(共同)
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 大リーグ、マリナーズは7日(日本時間8日)、マーリンズからFAになったイチロー外野手(44)と1年契約で合意したと発表した。同外野手にとってはメジャー1年目の01年から12年途中まで所属した古巣への6年ぶりの復帰。イチローはアリゾナ州ピオリアの球団キャンプ施設で入団会見に臨んだ。

 -(米国人記者が日本語で)シアトルハドウデスカ?

 「先程も少し触れましたけども、5年半の間、飛行機から見えるシアトルの街、セーフコフィールドもそうですけど、僕にはホームなのにホームでない。近いのにすごく遠く感じる存在になっていたんですね。まあ今回、こういう形で戻ることができてまた見える景色が違うんだろうな、という感じで。そこにある、当たり前のようにあったものというのは、まったくそうではない特別なものであったということを、この5年半で感じてます」

 -クラブハウスでは何をするか?

 「もちろん、まず、顔と名前を覚えなければいけないんですけど、年齢的には僕の息子みたいな選手たちがいっぱいいることが怖いですけど、プレーをすれば僕も息子側に入れることをしっかりと見せたいと思います」

 -目が潤んでいるように見えたが感慨は?

 「こういう会見の場合、目が潤んでいることが、メディアの方は大好きみたいですけど、おそらく目が潤んでいると見えるとしたら、時差ボケの影響だと思います」(会見場に笑い)

 -マリナーズとの契約が現実味を帯びた時、迷いはなかったか?

 「ちゅうちょはまったくなかったですね。このお話をいただいた時に、考える理由すらなかったです。その時点では」

 -オープン戦にいつ出られるか?

 「いつでも大丈夫です」

 -メジャー以外の選択肢?迷いは?

 「迷うことはなかったですね。メジャーでやるっていう気持ち。これのみでした」

 -ファンはエンゼルス・大谷との対戦を待ち望んでいる。

「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たこともないんですね。まず見てみたい、というのがある。誰が見ても、世界一の才能といってもいいんだろうとよく聞きますし、実際、見たことはないんですけど、僕もそう思います。そんな選手と対戦することっていうのは、野球の醍醐味の一つだと思いますよね。ですから、必ず実現させたいと思いますし、できれば僕もピッチャーで対戦したいなぁと思います」

 -このチームのためにすべてを尽くす。そういう境地に至ったのは?

 「そのチームでプレーする時にそのチームのために全力を尽くすというのは、当然のことです。どのチームでもそうです。最初の、どうでしょう、3年ぐらいを除けば。3年、結果を出さないと、消えていくだけなので、それは違いますけども、やっぱりこういう状況になって、特に年齢のことっていうのは、みんなが、なぜか気にするところでもあるので、例えば、年齢も40歳以上の選手は採用しない、採らないという考え方だったら、自動的に省かれるわけですから。でも、こういう今の、少し違う野球になってきた時代だと思うんですよね。その中でどうでしょうか、印象としては、ケージの中で、一番大きく育ってしまった犬を、こう優しく迎えてくれたような。それに対してすべてを捧げたい。まあ、忠誠心が生まれるというのは、当然のことだと思いますね」

 -年齢がネックになることで理解できることは?

 「理解できる部分で言えば、実際に、その年令に達した選手が、20代、30代の時と動けている例が少ないという、これは歴史から見る導かれる答えというか。そういう観点から言えば、理解は出来る。ただ、どうやってそこまで過ごしてきたか、ということによって、同じ年齢でも、状態としては違うということは、当然なんだろうと。そういう見方をすれば、それだけでくくるのはどうなのかなという思いはあります」

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