ダル負け投手、アストロズの歓喜ベンチで見つめる マエケンは登板なし

 アストロズ戦の2回、マクラーズ(左)の二ゴロの間に追加点を許したドジャースのダルビッシュ=ロサンゼルス(共同)
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 「ワールドシリーズ・第7戦、ドジャース1-5アストロズ」(1日、ロサンゼルス)

 3勝3敗で迎えた最終戦で、ドジャースはダルビッシュ有投手(31)が先発したが、1回2/3を5失点でKOされ、敗戦投手となった。大誤算から逆襲すべく、中2日でエースのカーショーがスクランブル登板し4回を無失点で抑えたものの流れは変わらず世界一を逃した。背信投球に本拠地のファンからは厳しいブーイングも飛んだ。序盤のリードを守ったアストロズは創設56年目で球団初の世界一に輝いた。

 ゲームセットの瞬間、ベンチから柵に前のめりに持たれるようにして、アストロズナインの歓喜の瞬間を見つめた。この日、登板がなかった前田健太投手も悔しそうな表情を浮かべていた。

 1988年以来、29年ぶりの頂点というロサンゼルスの夢は、試合序盤にかすんでいった。ダルビッシュは初回、先頭のスプリンガーに左翼線への二塁打を許すと、一塁手の悪送球が絡み2失点。さらに二回、1死二、三塁から投手のマクラーズの二ゴロの間に1点、そしてスプリンガーに2ランを浴び、合計5失点を喫したところで降板を命じられた。

 日本人投手として初となるワールドシリーズ優勝を決める試合での先発だった。地元ファンも世界一の夢を託したダルビッシュの背信投球に、厳しいブーイングを浴びせた。

 ドジャースはエースのカーショーを三回から登板させ七回までの4回を無失点に抑える貫禄の投球を見せたが、打線が振るわず。六回の1点にとどまった。

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