米大リーグ・ドジャースの前田健太投手（２８）が２７日、都内で帰国会見を行い、３２年ぶりの日本一を目指す広島に熱いエールを送った。

　海の向こうに渡っても古巣の動向は常に気にしていた。２５年ぶりのリーグ制覇を果たした広島。前田は「自分がいない方が強いのかなと思うこともありましたし」とジョーク交じりに苦笑い。９年間在籍した球団への愛着はたっぷりで「お互いに刺激し合った」としみじみと語った。

　日本シリーズで日本ハムと激闘を繰り広げるカープ。元同僚の黒田が今季限りでの現役引退を表明しており、“花道”として頂点をつかんでほしいという思いは強い。

　「黒田さんの最後の年。みんなで有終の美を飾ってほしい。黒田さんのうれし涙でカープが終われば最高の１年になる。みんなで頑張って最高の送り出しをしてほしい」。あふれ出る熱い思いを言葉に乗せた。

　日本シリーズ第６戦以降はマツダスタジアムで行われる。「（黒田が）投げて勝てば、すごくいい最後になると思う」。自身の広島での観戦については「難しい可能性もありますし、行きたい思いもありますし」と明言は避けたが、どこからでも熱い声援を送り続ける。