ダル自己最多タイ14K!サヨナラ呼んだ

 「レンジャーズ4‐3レッドソックス」(5日、アーリントン)

 七回2死二塁。レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(26)は、渡米後の1試合最多となる127球目のスライダーで空振り三振を奪うと、右拳を握り、ほえた。三回以降無失点で7回3失点。我慢の投球で、チームのサヨナラ勝ちにつなげた。

 「真っすぐに関して、制球は悪かった」と、一回にオルティスに高めの速球を2ランされ、二回も一発を浴びた。慌ててもおかしくない展開だったが、右腕は落ち着いて修正した。120キロ台後半のカーブを多用し、的確に立て直した。味方が同点とした直後の七回は疲労の色が見えたが、メジャー自己最多に並ぶ14個の三振を奪った。

 今季の全13失点のうち、一回に9点を許している。それでも大崩れせず、この日もしっかりと試合をつくれた理由を「初回がすべてではない。トータルでどうか。本塁打を打たれた後もまだ3点だし、この後、しっかりいこうとマインドのコントロールができている」と話した。

 6勝目はならなかったが、投球内容もコメントも、どっしりと構えた強さがある。ワシントン監督は「彼はエース級の投球をずっとしている」と、変わらぬ信頼を寄せた。

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