ダル5勝目で月間MVP有力候補
「レンジャーズ10‐6ホワイトソックス」(30日、アーリントン)
レンジャーズ・ダルビッシュが、リーグトップに並ぶ5勝目を挙げて4月を終えた。防御率2・33、両リーグを通じて1位の58三振を記録するなど、月間MVPの有力候補に挙げられる数字で2年目を滑り出した。
際立つのは、本調子とは言えない状況での試合の運び方だ。この日は直球の制球が定まらずに一回に2失点。すると前回のエンゼルス戦で武器になった球種にこだわることなく、すぐに軸をツーシームに変え、五回まで追加点を許さなかった。
「流れの良い試合ではなかった。去年のホワイトソックス戦は6失点して勝っていない。違うことはこういう日に試合もつくれ、チームを勝たせたこと。すごく良かった」と納得顔で振り返る。
シーズン序盤には右手薬指の皮がめくれるなどアクシデントもあった。「毎回、絶好調は絶対にない。その中でどう工夫するか」と右腕。苦境での粘りの投球にも、確かな2年目の成長がにじみ出ている。