霞ケ浦またも甲子園届かず
「高校野球・茨城大会決勝、藤代12‐3霞ケ浦」(25日、水戸市民)
霞ケ浦は昨年に続き、ここ7年で5度目の準優勝に終わった。
まともに歩けなかった。霞ケ浦のエース・上野拓真投手(3年)は、帽子で顔を覆い、肩を震わせて試合後の列に並んだ。酷暑の中で前日完投した影響か、初回にまさかの5失点。キレ、制球ともなく「自分が試合を壊してしまい、みんなに申し訳ない。想像していないことが起きた。動揺して修正しきれなかった」と涙に暮れた。
勝てばセンバツ出場確実とみられた秋季関東大会の準々決勝も含め、霞ケ浦はこれで“甲子園切符”を懸けた試合に9連敗。上野は1年秋から4季連続で先発して涙をのんだ。
166センチの小さな体でチームを支え続けた左腕は「行けなかったけど、甲子園だけが高校野球じゃないので」と悔しさを押し殺し「最高の仲間にありがとうと言いたい」と、感謝の言葉で聖地を目指した日々を終えた。