大垣日大8点差大逆転!阪口監督も感涙

 「全国高校野球・1回戦、大垣日大12-10藤代」(12日、甲子園)

 1回戦が行われ、大垣日大(岐阜)が大会記録に並ぶ8点差をひっくり返す大逆転で藤代(茨城)を下した。岐阜県勢は夏通算70勝目。

 これを奇跡と言わずして何という。大垣日大が夏の甲子園タイ記録となる最大8点差からの逆転勝利。甲子園出場30度目の阪口慶三監督(70)が「30回目で野球人としての一生の思い出ができて幸せです。1回戦なのに涙が出ちゃって。それほど感激してます」と話すほどの劇的な初戦突破だった。

 「想像つかなかった」という初回の8失点。阪口監督は「1点1点返せばいい。四球を選べば2、3点は取れる。打ち急がず、球数を投げさせよう」と選手に声をかけ、裏の攻撃で4点を返した。しかし、立ち直ったエース高田航生投手(3年)が五回に2ランを被弾。阪口監督は「正直、勝負あったと思った」と覚悟したという。

 だが、奇跡は訪れる。五、六回に1点、七回に3点を返す猛追で1点差として迎えた八回。同点に追いつき、なおも2死二塁で野崎文志内野手(3年)が放った打球は、「入ってくれと心の中で手を合わせました」という阪口監督の祈りが通じたかのような右翼席への決勝2ランとなった。

 「練習は実戦のごとく、実戦は練習のごとく、やってきた積み重ね。へこたれるかという気持ちが出たと思いたい」。名将は、池田・蔦文也監督に並ぶ甲子園通算37勝目をプレゼントしてくれた選手たちをねぎらった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(高校野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス