前橋育英・高橋光、自責ゼロV誓う

 「全国高校野球・準決勝、前橋育英‐日大山形」(21日、甲子園)

 日程の公平性や選手の健康面を配慮して史上初めて導入された休養日の20日、準決勝に進出した4校が大阪府内、兵庫県内の各所で練習を行った。前橋育英(群馬)の高橋光成投手(2年)は、ノースロー調整。今大会自責点0の右腕は、無失点と優勝への意気込みを口にした。残り2戦、金属バット導入(1974年)後では初の快挙となる「防御率0・00の優勝投手」に挑戦する。

 “傷”をつけられるつもりはない。準々決勝・常総学院戦の劇的勝利から一夜。高橋光の口から、何度もこだわりの数字がもれた。「自分の役割はゼロで抑えること。ゼロで抑えたい」。準決勝の勝利へ、視界に入った全国制覇へ、なすべきミッションを確認した。

 今大会は4試合32回を投げて1失点。失策絡みの失点だけで、自責点はいまだにない。記録については「意識はしていない」と話すが、自責点0のまま優勝投手(30投球回以上)となれば、74年の金属バット導入以降では初の快挙だ。

 チームはこの日、大阪府豊中市内で1時間半の練習。高橋光は前日に自打球を右膝に当てた影響もあってウオーキングとストレッチに終始し、キャッチボールもしなかった。「体がだるくて重い。膝は痛い」と、疲労は隠せない。それでも「中1日置けば良くなる。しっかりケアしたい」と、休養日がプラスに働くのは間違いない。荒井直樹監督(49)も「今日は無理させないようにした。明日の先発?いけると思う」と信頼を強調した。

 練習後はチームで温泉施設に向かい、疲れを癒やした。甲子園での激闘が、確実に成長につながっている実感はある。まずは準決勝の日大山形戦。快投を続ける右腕は「甘いと長打になる」と強力打線を警戒しつつ「今は負ける気がしない。ゼロで抑えて完封するイメージです」と、自信を口にした。頂点まであと2戦、こだわりの「0」を並べて歴史に名を刻む。

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