前橋商・岩崎5回0封!コールド発進

 「高校野球群馬大会・2回戦、前橋商7-0前橋東」(9日、高崎城南)

 第95回全国高校野球選手権大会の地方大会は9日、10大会で試合が行われ、群馬で3年ぶりの代表を目指す前橋商や、宮崎の日南学園、延岡学園が初戦を突破した。

 初戦に臨んだ前橋商がコールド勝ちした。先発したプロ注目左腕・岩崎巧投手(3年)は5回1安打無失点5奪三振。阪神を含む9球団のスカウトが視察する前で、貫禄の投球を見せた。

 左肩を痛め、春季大会後は1カ月ノースロー。故障明けとあって、直球は自己最速に10キロ及ばない最速131キロ。それでも、鋭いスライダーなど変化球をコースに投げ分け、二回以降は走者を許さなかった。

 「初戦は硬くなりがち。守備も試合に入りやすいようにテンポよく投げた。勝ち進むにつれて、ピッチングもよくなっていければ」と納得顔。1年夏から背番号1を付けるが、夏は2年連続で準々決勝敗退。冬場には10キロ体重を増やして肉体改造にも取り組んだ。「甲子園が目標。今まで負けた悔しさをこの大会に生かしたい」と、ラストチャンスに燃えていた。

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