遠軽、春夏通じて“最北端”の勝利
「センバツ・1回戦、遠軽3‐0いわき海星」(23日、甲子園)
試合終了のあいさつを終えると、遠軽ナインは自然といわき海星ナインに歩み寄った。「ありがとう」。ともにハンディをはねのけて夢をつかみ、ぶつかり合った仲間が笑顔を交わした。
五回まで互いに堅い守りで0‐0の譲らぬ展開だった。試合を決めたのは柳橋倖輝主将(3年)の一振りだ。六回1死一、二塁で決勝の2点三塁打を放ち、相手守備の乱れを突いて自らも生還。「後ろにつなぐ意識でした。1勝という目標が達成できてうれしい」と八重歯をのぞかせた。三塁の守備では三回、1死三塁で強い打球を2連続で好捕しピンチを救った。
過去10年、夏の北北海道大会決勝で4度涙をのんだ。春夏通じて日本最北端の地からの甲子園出場。初勝利は、聖地の“最北星”となった。
冬はマイナス25度にもなり、練習にも支障が出るが、佐藤貴之監督(41)は「厳しい環境とは思っていない。選手には、今できることをやろうと話している」と前向きだ。2回戦は昨年の王者・大阪桐蔭と対戦する。柳橋は「まだ実感はないですが、自分たちの力がどれだけ通用するか」とチャレンジ精神で挑む。
