いわき海星、先輩へ“恩返し”の初聖地

 「センバツ甲子園練習・第3日」(19日、甲子園)

 仙台育英など14校が登場した。21世紀枠のいわき海星(福島)は部員が16人のため、卒業した旧3年生部員が練習補助員として参加。現役選手はサポートに感謝すると同時に、震災の津波被害からの活動再開を支えた先輩に甲子園体験の“恩返し”をする形となった。

 初めて踏んだ夢の舞台で、強いきずなが垣間見えた。背番号のないユニホームを着た6人が加わったことで、いわき海星ナインは存分に練習に没頭。規定の30分間で、ノックからシート打撃までをスムーズにこなした。

 時間的な制約がある中、16人で実戦的な練習は難しい。そこで高野連に相談。旧3年生部員という条件で、異例のサポートが実現した。

 「自分たちのためだけに来てくれる。本当にありがたい」と主将の坂本啓真内野手(3年)。被災後の何もない状態から、活動の土台を作ったのは旧3年生。「そういうことも甲子園に選ばれた理由の1つだと思う。感謝してやりたい」と敬意を示した。

 思いは先輩も同じだ。佐々木浩貴さんは「まさかこういうふうにグラウンドに立てるとは。とても感謝しています」と後輩に最敬礼。若林亨監督(46)は「一緒に甲子園の土を踏めてよかった」と喜んだ。

 大会でも6人は練習を手伝う。甲子園の印象を聞かれた坂本主将は「守りやすかった。テンションが上がりました」と笑った。先輩への“恩返し”の次は、全力プレーで全国の支援に応える。

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