ケイバ熱盛ブログ「テコでも動かない」(11月17日)
栗東・井上です。今朝の栗東トレセンで興味深いシーンを目撃しました。開門と同時に栗東CWに姿を現したエイティーンガール。大半の馬は馬場に入ればキャンターで駆け出すのですが、歩くどころか、前に進まない。鞍上の秋山真Jが促しても、ステッキを入れても知らんぷりです。聞いてはいたけど、ここまでとは…。
少し歩いては止まり、周りを見渡しボーッとして。まるで自分の世界に入っているような感じ。止まっては歩いて、止まっては歩いてを繰り返し、少しずつ進んでたどり着いた3コーナー手前。馬が観念したのでしょうか?ようやく走り初めて、ラスト3Fは12秒5-10秒8-11秒3。コース1周に約10分を要し、6Fの222秒1はこの日最も遅いタイムでした。
大変やったね-。馬から降りた秋山真Jにこう声を掛けると、「ホントですよ。オープン馬になるとこういう賢い馬がいるんです。人間よりも上手(うわて)。調教だと分かっているから、全く動こうとしない。動かしたかったら動かしてみれば?って感じで。自分が乗ると競馬が近いことも察知するから余計に反抗する。レースは何の心配もないのに、調教は全く走りたがらない」と苦笑いでした。
そんなエイティーンガールは来週(27日)の京阪杯に出走。2年連続の出走ですが、本命を打ち込んだ去年は10番人気で勝利してくれましたからね。年末調整となったいい思い出がよみがえってきます。「調子はいいので楽しみ」と秋山真J。ワタクシも楽しみにしていますよ。


