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ケイバ熱盛ブログ「ダービーオーナーと凱旋門賞」(6月4日)

 ダービーが終わった-。予想は惨敗。馬券も大敗した栗東・井上です。

 予想と馬券に人一倍熱量を注いでいるワタクシにとって、ハズれても“いいレースだった”と思うなんて、まずないこと。ただ、ダービーは特別。何年記者をやっても、悔しい思いをしても、“いいレースだった”と振り返り、勝者を祝福できる。それがダービーだ。

 興奮冷めやらぬとはこのことだろう。水曜の栗東トレセンは、ダービーの余韻に包まれ、安田記念が陰に埋もれるほど。会う人、会う人から祝福され、横並びとなったテレビ各局のインタビューに分刻みで対応する豊さんの姿が印象的だった。

 そんななか、(株)キーファーズの松島正昭代表がトレセンを訪れ、愛馬と対面。オーナーが栗東を訪れたのは20年の2月5日以来で、この時、アイルランド調教馬でG12勝を挙げるジャパン(A・オブライエン)の共同所有契約締結が発表された。

 「クールモア、エイダンと“凱旋門賞を勝てる可能性がある馬を”と話をしていました。ユタカくんと勝てれば、馬主をやめていいぐらい。楽しみ」。夢を熱っぽく語るオーナーの姿が印象に残っている。

 ところが-。凱旋門賞当日、ジャパンは禁止薬物陽性により出走取消になる。前年の19年には英ダービー4着馬ブルーム(A・オブライエン)の一部所有権を購入し、武豊とのコンビで凱旋門賞挑戦を目指したが、体調不良によりレース直前で回避となり苦い思いをした。それだけに、今回のダービー制覇は“悲願”“念願”といった簡単な言葉では表現できない感情だったことだろう。

 ダービーオーナーとして、ダービー馬を送り込む凱旋門賞(10月2日・仏パリロンシャン)。「そんなことは夢にも思ってなかったから。向こう(海外)の馬を買って、武くんに乗ってもらうのが一番早いと思ってたけど、まさか自分の馬で(凱旋門に)行くなんて夢にも思っていなかった。スタートラインに胸を張って立てたのがものすごくうれしいし、毎日が楽しくなってきた。言ってきたことが、ちょっとずつ現実になってきたことに感動しています」と声を弾ませた。

 そこで気になるのが世界最高峰の大馬主グループ・クールモアの存在だ。「今年もクールモアに凱旋門賞、どうする?って言われて…。ダービー終わるまで待っていようか、って言っていた。向こうも気にしてくれてね。でも、ダービーを勝ったし、“今年はいいわ”って」。松島オーナーのダービー制覇に、クールモアサイドもきっと喜んでくれたことだろう。

 どんな日本馬が凱旋門賞を勝てるのか-。ワタクシもよく聞かれる質問だが、「斤量差を思えば3歳馬でしょ。それもダービー馬」と真顔で答えてきた。16年にダービー馬マカヒキが参戦して14着に敗れても、その思いは変わらない。さぁ、フランスでどんなドラマが待っているのか。決戦までの4カ月間をワクワクしながら待ちたい。

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