ケイバ熱盛ブログ「よきフィナーレを」(8月5日)

 こんにちは。栗東・松浦です。本日の滋賀県栗東市は、気温37度を記録したとか。競馬関係者はもちろんのこと、取材する側の我々も汗だく…。身の危険を感じさせるほどの暑さを感じております。

 そんな中、トレセンで取材をしていると、額に汗を滴らせながらトラックを見つめる若松厩務員(浅見厩舎)を発見。かつて18年天皇賞・春を制したレインボーラインや、12年北九州記念の覇者スギノエンデバーを手掛けた腕達者だが、今年は6月に行われたJG3・東京ハイジャンプをスマートアペックスで制覇。近況も好調のようで「今週も頑張ります!」と力強い言葉が返ってきました。

 その期待馬こそが、土曜新潟9Rダリア賞のタガノフィナーレ。阪神芝1400メートルの新馬戦を鮮やかに逃げ切りV。短期放牧を経てオープン特別に駒を進めてきました。

 新馬戦は8番人気での勝利。「すごく素直な馬で、時計も出ていたからね。それなのに“人気がないなあ”と思っていた」。短期放牧明けの今回も、1日の栗東坂路で4F50秒9-12秒1の好タイムをマーク。「攻め駆けするクルークヴァールに食らいついていた。短期間ながらも体が少し大きくなった感じがするし、引き続きいい状態で臨めます」と状態面に太鼓判を押します。

 個人的に、馬名の由来が気になったので、若松君に「なぜフィナーレなのか?」と質問すると、「これはボクの推測ですが、ウチの厩舎が最後だからではないですかね」とのこと。そうだ、浅見厩舎は来年の2月末を持って定年解散。真意のほどは定かではないけど、私もそれが正解だと思いました。

 ということは、浅見厩舎で若松君が担当するのも来年2月末まで。2歳牝馬が目指す桜花賞の頃にはどんな未来が待っているのかは分かりませんが、同馬とともに高みを目指す日常に変わりはない。「ひとまずは阪神JFを目指しますよ。たぶん(同じエピファネイア産駒の)デアリングタクトみたいな活躍を見せてくれるはずですからね(笑)。応援してください」と話していました。

 休憩時間のちょっとした会話から、浅見厩舎一筋で汗を流してきた若松君、そして彼が手掛けるタガノフィナーレとの距離がグッと縮まった感。暮れのG1へ向けてダリア賞は大事な一戦で、勝てば視界は大きく広がります。がぜん、応援に熱が入りそう。

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