【マイルグランプリ】村神様はキングガンズラング推し 「脚部不安からよみがえって完全復活だ」
「マイルグランプリ・S2」(5日、大井)
地獄の底からよみがえってきた◎キングガンズラングが、久々のタイトル奪取で完全復活を宣言だ!
脚部不安で1年1カ月、さらに10カ月。5歳の春から、成長段階において最も重要な時期を棒に振った。「球節やら、いろいろなところ。前後の脚全てだったからね。よく立ち直ってくれたよ」と矢野義師は、愛馬の精神力の強さに感慨深い。3歳時は羽田盃6着、戸塚記念2着。4歳になってからは5連勝で、京成盃グランドマイラーズで重賞初Vした素質の持ち主だ。
1月に戦列復帰を果たすと、4戦目で約3年ぶりの白星。それ以降は2、2、1着で、前走のジュライ賞は余裕を持っての逃げ切り勝ち。これまで大井での4戦は全て1800メートル戦だが、重賞勝ちがあるようにマイルも十分に守備範囲。今回は久々に弟子の本橋孝に手綱を託すが、「乗りやすい馬だから問題ないよ」と信頼を寄せる。
JRAと互角の勝負を演じるモジアナフレイバーを筆頭に、相手は強化されているが、7月18日の船橋競馬で通算1000勝を達成(データの残る1973年以降、南関東では史上6人目)したトレーナーは、「7歳といっても、休んでいた時期が長いからね。馬はまだ若いし、(連勝していた当時と状態は)遜色のないところまできている」と断言する。
1、2着馬に地元・船橋で行われる交流G2・日本テレビ盃(9月29日、1800メートル)への優先出走権が与えられる。絶好の2番枠から持ち前の先行力を全開。遅れた分を取り戻す。(2)の単勝。
(デイリースポーツ・村上英明)