ケイバ熱盛ブログ「馬の名は…?(10月22日)」
こんばんは。栗東の山本です。
さて、我々は週中の仕事として未デビュー馬の取材をすることがあるんですが、個人的に以前から気になっていた馬がいました。
高柳大厩舎の「ダノンフェリペ」(牝、父ダノンシャンティ)です。お母さんは阪神JFにも出走したダノングラシアスで、その初子になります。
気になっていた理由は良血だからというだけではなく…。
実はこの馬、もともとは「ダノンフエリペ」という馬名で競走馬登録されていたんです。
この馬を初めて知ったのは先月、坂路モニターを見ている時。登坂した馬名が表示されるんですが、そこに「ダノンフエリペ」と。一般的に、「フェリペ」という文字列は人名でもよく見かけるので、違和感を抱いたのを覚えています。
そして今週、同じく坂路モニターを見ていると、今度は「ダノンフェリペ」との表示が!調べると10月1日に「ダノンフェリペ」に“改名”されていました。
気になって高柳大師を直撃すると…
「馬主さんがつけ間違えたらしいです。フェリペと聞いていたんですが…」
理由は明快で、「ェ」と「エ」の取り違えだったようです。初出走前なら馬名の変更が利くので、それで本来の「ダノンフェリペ」に変えた様子。
このエピソードで頭に思い浮かんだのがダイユウサク(もともとダイコウサクと名付ける予定だった)と、スウヰイスー(もともとスウヰトスーと名付ける予定だった)の2頭。
ご存じの通り、前者は1991年の有馬記念を制し、後者は初の牝馬クラシック2冠馬に輝いた名馬です。
もしかすると、馬名取り違えは大活躍の前触れかも…?
ちなみに、このダノンフェリペは11月1日の東京4R(1800メートル)か、同日の東京5R(1600メートル)に北村友ジョッキーで初陣予定です。
個人的に、デビュー戦だけでなくこれからも目が離せません(笑)。