度重なる落馬負傷から復活、誰からも愛された男…後藤浩輝は突然ターフから姿を消した
明るいキャラクターで競馬ファンや関係者から愛され、度重なる落馬事故からも復帰を果たした名騎手・後藤浩輝。その男はある日突然、ターフから姿を消しました。誰もが悲しみに暮れた、あの出来事を振り返ります。
公開日:2017.8.27
入院直後はペットボトルの飲み物さえ持てない状態。まともに動けない期間は2カ月も続いた。「家族に心配をかけて、自分も痛みに耐えながらジョッキーをやる価値はあるのか。自問自答する毎日だった。これまで引退は心の中で考えたことはあっても、口に出して言ったのは今回が初めて」と胸の内を明かす。
後藤騎手再々復帰へ「あと1回でも」
完全に追い詰められた状態。だが、後藤は再び動き出す決断を下した。その一歩を踏み出せたのはファンの後押し。
後藤騎手再々復帰へ「あと1回でも」
「昨年の10月に復帰したときの東京競馬場での歓声は今でも忘れられないし、今回の事故後も多くの人から励ましの言葉をいただいた。待っていてくれる人がいると思った」
後藤騎手再々復帰へ「あと1回でも」
7カ月ぶりに復帰、17戦目でV「ただいま!」
そして落馬事故から7カ月後、後藤はターフに戻ってきます。そして17戦目で待望の復帰後初勝利。その喜びをファンとともに分かち合います。

22日の東京競馬で落馬負傷から7カ月ぶりに復帰した後藤浩輝騎手(40)=美浦・フリー=が24日、東京5Rのカボスチャンで勝利。復帰後17戦目でうれしい白星を挙げた。
後藤「ただいま!」復帰17戦目でV

ゴール後には、スタンドからG1を思い起こさせるような大きな拍手が起こった。レースから引き揚げてきた後藤は麻利絵夫人、愛娘の珠々ちゃんと抱き合うと涙を流した。
後藤「ただいま!」復帰17戦目でV
ウイナーズサークルでは自前の拡声器を使って「ただいま!」とファンの声援に応え「これまで7カ月苦しんできたけど、この一瞬で吹き飛びました」と語った。
後藤「ただいま!」復帰17戦目でV
