【地方競馬】アンデスクイーンがエンプレス杯V ラストランで重賞制覇
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「エンプレス杯・Jpn2」(5日、川崎)
アンデスクイーンがラストランで重賞V-。1番人気に支持され、後方待機から徐々に追い上げると、直線で先行勢を交わした。2着は8番人気のナムラメルシー、3着は3番人気のパッシングスルーだった。
道中は慌てずに後方待機。クレイジーアクセルがハナを切り、馬群が縦長に伸びても後方で脚をためた。「後ろのポジションになったけど、馬が段々とペースアップした」とルメールはパートナーを信頼。向正面からアンデスクイーンは位置を上げると、最終4角を回って最後の直線で一気に伸びた。
鞍上にとっても思い出の馬。2018年にJRA年間最多勝の215勝目を飾った騎乗が、アグネスクイーンだった。「この馬で新記録を取った特別な馬」と振り返る。無観客のスタンドを見渡しながら「ラスト200メートルは楽勝。いい子どもを産むと思う」と産駒に期待した。
管理する西園師は「長く厩舎にいた馬。ゴールした瞬間、泣きそうになった」と思い出に浸る。「週明けにノーザンファームに帰す予定。厩舎では居心地良さそうにしていた馬。寂しいね」と涙をこらえた。