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奈良競輪 G3・平安賞

【奈良G3】シリーズ唯一のS班・犬伏湧也がV候補筆頭 賞金ランク8位の深谷知広も注目

今開催唯一のS級S班として奮闘する犬伏湧也

 「平安賞in奈良・G3」(25日開幕、奈良)

 昨年の当大会を終えて向日町競輪場が改修工事に入ったため、本年度の向日町開設記念G3は奈良を舞台に行われる。

 古性優作(大阪)が欠場して、S班で唯一の参戦となった犬伏湧也(30)=徳島・119期・SS=(写真)がV候補の筆頭。今年4月に昇班して奮戦するも、ここまではビッグレースでの決勝進出がない。記念も準優勝が3回と勝ち切れない状況が続く。「優勝は欲しいと思っている」と残り二つのG1へ弾みをつける意味でも、今開催は結果を残したいところだ。

 強敵となるのは深谷知広(静岡)は24日現在で賞金ランキング8位に付けており、年末のグランプリ出場を狙える位置。G1を優勝すれば文句なしの出場だが、少しでも賞金を上積みしておいて損はない。「奈良は自分の中では一番相性が悪い。成績が悪いので何とかしたい」と今開催こそ相性の悪さを払拭したい。

 予選組では町田太我(広島)が活況。ウエートトレーニングの効果で見た目にもパワーアップ。川崎、佐世保と2場所連続F1で優勝しており、記念となる今回でも楽しみは十分に持てる。

 地元記念となる京都勢では山田久徳が中心。「奈良は記念でも優勝しているし、相性がいい」と舞台は地元バンクでなくても相性の良さが光る。徳田匠、谷内健太(ともに京都)の若手機動型の活躍にも注目だ。

 地元バンクの三谷竜生(奈良)も「平安賞だけど、奈良なので地元だし、頑張りたい」と意気込みは高い。近畿ラインの力で遠征勢から地元記念のタイトルを守る。

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