【競輪】中川 夢はGP出場そして五輪へ

 「競輪祭・G1」(20日開幕、小倉)

 2015年の競輪G1最終戦「第57回・競輪祭」が競輪発祥の地・小倉競輪場(福岡県北九州市小倉北区)で20日に始まる。優勝者は1着賞金1億円の「KEIRINグランプリ2015」(12月30日・京王閣)出場権を獲得できる。そこで今回の「KEIRIN屋」は九州地区のエースとして優勝を狙う中川誠一郎(36)=熊本・85期・S1=に注目。ナショナルチームで練習する中川を室内自転車競技場「伊豆ベロドローム」(静岡県伊豆市)で直撃。競輪でのG1制覇、グランプリ出場、そしてリオ五輪出場へ向けての意気込みを聞いてきた。

 ◇   ◇

 -今年最後のビッグレース(G1・競輪祭=20~23日・小倉)が近づいている。

 「地元の九州地区で開催されるG1なので、九州勢の中から優勝者を出したいですね。若いときは参加するだけだったけど、今はボクが年齢的にも九州の中心になってきた。昔、九州の先輩たちが『競輪祭は特別』って言っていた意味が分かってきましたね。最低でも決勝に乗れるように頑張ります」

 -G1の決勝は14年7月の寛仁親王牌(弥彦)で経験した。

 「弥彦でG1の決勝に乗って、G1の準決で緊張しなくなり、いつも通りの力を出せるようになりましたね。今は自分の力を出し切れば決勝に乗れる手応えを感じています」

 -競輪祭優勝でKEIRINグランプリ(GP=12月30日・京王閣)に出場できる。

 「競輪と自転車競技を両方やっていますが、GPは競輪選手として、1回は走りたいですね。デビューのときからの目標だったけど、一時期は口にすることができなかった。でも、最近は出場したい思いが強くなったし、チャンスがある以上は諦めないで頑張りたい」

 -自転車競技者として、12年に初めてロンドン五輪に出場した。

 「ロンドン五輪は個人出場したスプリントで普段の力を出せなかった。いつも通りに走れば3、4位決定戦には行けるくらいのタイムを出す自信はありました。でも、緊張のせいか、五輪独特の雰囲気のせいなのか、体が動かなかったんです。本当はロンドン五輪に出たことで満足し、ナショナルチームを辞めようと思っていたけど、納得いかなかったのでもう一度リベンジすることにしました」

 -次の五輪はリオデジャネイロ。もちろん出場を目指すのか。

 「はい。ただ、前回の五輪から4年間頑張るのは精神的にキツいので、1年ごとに考え方を変えたんです。力が通用しなくなったら辞めようと。そうしたら14年のアジア大会スプリントで優勝。世界でも通用する手応えをつかめました。10月後半から五輪出場枠獲得へワールドカップが始まりました。競輪と競技の両立は大変だけど頑張りたいです」

 -最後にリオへ向けての意気込みを。

 「オリンピックは世間から注目されますからね。ロンドンのときは熊本市長、母校などが壮行会をやってくれました。いろんな人に応援してもらえることは本当にありがたい。世界のレベルは確実に上がっていますが、メダルの可能性がある以上は、力を出し切って少しでもいい成績を目指します」

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