【競輪】自称オタクの桜井奈津 現在はキャスター業も「将来はコレクションを披露したい」
「競輪記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
10~13日に実施された和歌山競輪の開設記念「G3・和歌山グランプリ」は昨年のKEIRINグランプリ(静岡)を制した古性優作(大阪)が優勝して幕を閉じた。総売上額は65億6543万9100円。目標の58億円を大きく上回った。12日(3日目)はお笑い芸人のキンタロー。が来場、13日(最終日)は元プロレスラーの蝶野正洋がトークショーに出演するなど、バンク外でも盛り上がりを見せていた。
そして、開催中のCS放送、YouTubeライブ(オレンジちゅーぶ)も出演者が多く、かなり盛り上がっていた。ある出演者のX(旧・Twitter)を眺めていると、キンタロー。とのツーショットをアップしていた。2013、14年にテレビ番組に出演した時に撮影したものと、今回の和歌山競輪で撮ったもので合計3枚。ここまで記すと、勘のいい読者は分かっただろう。これは桜井奈津のX。現在は競輪番組のキャスター、レポーターなどを務めているマルチタレントだ。
桜井はものまね紅白歌合戦(フジテレビ系)で河西智美(AKB48=当時)のものまねで全国区デビュー。その当時、前田敦子のものまねで人気を博していたキンタロー。と共演したようだ。その後は女優、グラビアアイドル、タレントなどマルチに活動していたが、現在は競輪関連ひと筋。「毎年2月上旬に4~9月、8月上旬に10月~翌年3月の各地の競輪場の開催日程が発表されますよね。お世話になっている競輪場の日程を確認していくと、スケジュールが埋まっていくんです。だから撮影などに時間が取れなくなって…」と女優、グラドルとして活動がやりにくくなったことも影響し、今は競輪一本に活動の場を絞っている。
桜井のXには「@けいりんおたく」と付記されている。競輪に興味を持ち始めたころから、グッズなどをコレクションしているとのこと。「収集癖があるんですよね。古い競輪雑誌なんかも買い漁って、今はベテラン選手の若いころのインタビューを読んで楽しんでいます」と競輪おたくの一面を明かしていた。
選手が実際に着用したユニホームも所持している。「普通のマネキンに着せているものもありますが、メルカリで購入したアンダーアーマーのマネキンはすごいんです。筋肉がちゃんと付いているので、競輪のユニホームがとても似合うんですよ」と目を輝かせて語った。
昨年12月に引退した神山雄一郎氏からはテレホンカードをもらった。「私のトークショーデビューは神山雄一郎さんだったんです。6年ほど前ですかね。『グッズを集めて博物館を作りたいんです』とか言っていたら、帰り際には自家用車に乱雑に置かれていたテレホンカードを『博物館、作るんでしょ』と手渡してくださったんですよ」と感慨深げに語った。そして、平原康多(埼玉)からもオールスター競輪出走時のユニホームをサイン入りでもらった。「サイン色紙、クオカードはもちろん、古くはオレンジカードなんかも持っています。パンチ穴の入った昔の車券、ファンに配布していたマッチなんかもいいですよね」と競輪グッズの収集癖は止まらないようだ。
将来は神山氏に明かしたように「競輪博物館」を設立したい。数百点もグッズを手にしており、現在でもすぐに開業できそうだが…。「もちろん競輪博物館を作りたいです。最近は女性の競輪ファンが増えてきたと感じますし、今後は私なりの目線でイベントを企画したいですね。集めているグッズをみなさんに披露できるイベントなんかもやりたいです。あと、文章を記すのも好きなので、いずれは書籍を出版するのも目標です」。いずれにせよ、オタクな彼女は「競輪を盛り上げたい」一心で活動中。博物館ができたら、副館長か管理人くらいで雇うてもらえるかな…。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)




