【競輪】ビッグ戦線での北井佑季の活躍が楽しみ

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 12日に終了した競輪界の今年最初のG1レースだった全日本選抜は郡司浩平(神奈川)の優勝で幕を閉じた。昨年はG1戦線でなかなか結果を出せずに、今年はS級1班に降格したが、今年一発目のG1で早々と結果を出し、年末のKEIRINグランプリ2024(12月30日・静岡)の出場権を獲得し、来年のS級S班への復帰を決めた。もちろんVを勝ち取った郡司も強かったが、勝利を支えたのがラインの結束力。郡司本人も「ラインに助けられての優勝だと思うし、自分の力だけではここに立てていなかった」とレース後に振り返っていたように、仲間に感謝しながら優勝を喜んでいた。

 優勝にこそ届かなかったが、シリーズを通して抜群の動きを見せていたのが北井佑季(34)=神奈川・119期・S1=。初日は突っ張り先行で、2日目は3角まくりで連勝を決めると、準決も脇本雄太(福井)、山口拳矢(岐阜)、真杉匠(栃木)らS級S班を撃破して1着。3連勝でG1初の決勝入りを果たした。レース後は「連勝より準決の壁を越えられて良かった」と、手放しで喜ぶことはなく、充実ぶりを感じながら汗を拭っていた。決勝も神奈川3人の先頭を走り、郡司のVへ貢献したものの、優勝のチャンスもあっただけに悔しさをにじませていたが、G1Vも遠くないと感じさせる動きだった。今年のビッグ戦線もまだ始まったばかり。岐阜での北井の強さを見て今年中にG1を制しても何ら不思議ではないと感じさせられた。G1戦線での活躍が楽しみだ。(関西ボート、競輪担当・松下央)

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