【競輪】尼崎の女神だった内川樺月は和歌山でキャスターに「ピンク、紫は新鮮ですね」

和歌山競輪で活動中の内川樺月
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 「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」

 仕事柄、選手のグチを聞くことが多い。競輪、ボートとも共通して選手たちがよくボヤくのが番組。ボートなら「前付けに来そうな選手が外に2人ほどおるときに限って1号艇とは…」「(1日2回乗りで)2、5Rってレース間隔が短すぎるわ」など。競輪なら「地元なのにキツい構成や」「初日から7、3、5って枠が悪すぎるがな」など。ほとんどの場合は聞き役に徹しており、反論することはなく、むしろ同情してしまうことが多い。ただ、いずれの場合も最後には「与えられた番組で頑張るしかないですからね」と選手たちは前を向く。たまに競技関係者に抗議をする選手がいるが、ほとんどはグチを言いながらも競走で頑張る。今後もグチりたいときは記者に話しかけてほしい。時間の許す限りは耳を傾けるので。

 記者は1月11~15日、和歌山競輪の開設記念シリーズの取材へ。古性優作(大阪)が優勝して幕を閉じた。イベントも盛りだくさんで、中でも蝶野正洋トークショー(13日)、ほいけんたものまねライブ(14日)は集客力が凄かった。そこで、ある人を取材したくて、3日目(13日)朝にCS放送のスタジオへ足を運んだ。

 ある人とは昨年から和歌山競輪のCS放送、YouTubeライブに出演している内川樺月。2013~16年は尼崎ボートの6人組ガールズユニット「Amagami Six」に在籍。3号艇の赤をイメージカラーとして活動していた。ラウンドガールを担当したときは、イメージカラーと同色の水着を身にまとい、ファンの前に登場していた(当時の記事=https://www.daily.co.jp/newsflash/horse/2014/05/25/0006992319.shtml)のを、最近の出来事のように思い出した。

 内川は現在、シンガーソングライターとして活動する傍ら、テレビ和歌山の番組で生中継のリポーターなどもこなしている。そして昨年からは和歌山競輪中継のキャスター、アシスタントも務めている。

 Amagami Six時代は和歌山から尼崎まで通っていたとのこと。「始発で自宅を出ていました」と当時を振り返る。それでもボートレースファンの前では笑顔。通勤の苦労などを見せることは全くなかった。

 ボートレースに携わっていたので艇番の色は分かるが、競輪の仕事をするようになって、最初に苦労したのが車番の色。「1~6はボートレースと一緒ですが、7~9がありますからね。オレンジ、ピンク、紫は新鮮に見えました」と明かす。現在は色にも慣れ、CS放送やYouTubeライブでは独特の存在感で視聴者にインパクトを与えている。「そうですか。ありがとうございます」とニッコリ。「奥深いですね。選手の方々は自らの力で凄いスピードを出しますし、駆け引きも面白いですね」と、競輪という競技をしっかりと分かって、それを画面越しにファンへ伝えている。キャスターとしてさらに成長していく姿を楽しみにしている。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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