【ボート】レーサーのセカンドライフに注目 うどん店の店主を選択した南部圭史さん

自慢のうどんをゆでる南部圭史さん
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 「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 人生100年時代はもうすぐそこ。一つの仕事を全うして定年、引退で終わり、という雰囲気ではもうない。誰もが第二の人生、セカンドライフを考えなくてはならない時代がやってきた。

 ボートレーサーは稼げる職業として年々認知されてきているが、その反面、厳しい世界でもある。半年ごとに30人前後がデビューしているが、同じ数だけ引退する選手がいるのだ。ボートレーサーになるのは狭き門だが、選手として長い間活躍し続けることもかなり難しいということになる。

 20年9月の尼崎を最後に現役を引退した元ボートレーサーの南部圭史さん。毒島誠と同じ92期で元香川支部の40歳。会社員だったらバリバリの働き盛りだが、第二の人生として選んだのは、うどん店の店主だった。

 引退してから約10カ月。21年の7月12日に『讃岐うどん・めん舟(しゅう)』をオープンさせた。話題になっていていつも混雑しているとのことなので、数カ月が過ぎてから行ってきた。「親戚に飲食店の経営者がいたので、自分もやってみようと。やるならうどん店がいいなと思った」と経緯について話してくれた。

 注文したのは肉ミックスぶっかけうどん(温)、トリ天、イカ天。うどん店経験者のスタッフにみっちり仕込んでもらったうどんは、非常にコシがあって食べ応えがあり、自らが研究に研究を重ねて完成したトッピングの肉は、濃厚かつジューシーで予想以上においしかった。

 「選手仲間やまるがめの関係者にはよく来店してもらっているし、オープン前後は西坂香松さんや重成一人さんにお手伝いしてもらいました。なので、例えばフライング休みになった若手選手の一時的なバイト先、収入源のお店になったらいいなと考えています」。選手を引退した後も交流があるようで、これからもさまざまな形でボートレース業界に関わっていきそうだ。

 ちなみに住所は香川県仲多度郡琴平町苗田957-5。営業時間は10時から15時だが、麺がなくなり次第終了となる。定休日は月曜日。JR琴平駅から徒歩約15分。機会があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。(まるがめボート担当・土屋 景)

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