「ボート記者コラム・仕事　賭け事　独り言」

　いよいよＳＧ・クラシック（１７～２２日・平和島）の開幕が目前となった。わが広島支部からは前本泰和、辻栄蔵、上平真二、村松修二の計４人が大舞台に乗り込む。

　ここで注目したいのは上平真二（４５）＝７５期・Ａ１＝だ。何と言っても、今期の成績が驚異的。１１節走って８優出。昨年１２月津から７節連続優出で、期間勝率は８・２２。自己最高の７・７８を上回るペースで、全選手中４位という荒稼ぎぶりだ。

　この活躍を支えているのが、昨年１１月から始めたＹｏｕＴｕｂｅ配信。「上平真二チャンネル」と銘打ったチャンネルはレースの振り返りはもちろん、多趣味な上平らしく料理や日曜大工、コスプレや鉄道マニア向けのようなものまである。「ネタは僕が考えて、動画編集は娘、サムネイル作りは妻がやってます」という手作り感満載の動画は、ほのぼのとした上平の性格がそのまま投影されているような感じだ。

　この配信を始めてから「レースをより緊張感を持って臨むようになりました。こういうことをやってレースがおろそかになったら、いろいろ言われますからね」という。レースと動画配信が相乗効果を発揮している中でのＳＧ登場。７節続けて乗った優勝戦のうち６節は２着。長く続く銀メダルラッシュがＳＧ初制覇への“ネタ振り”だとしたら、こんな痛快なことはない。（成績はすべて３月８日終了時点）。（宮島ボート担当・浅野将之）