【ボート】温水パイプが外れて、宮島のエンジン相場にも変化あり

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 夏本番が近づく時期に、ボートレースで注意すべきことの1つが温水パイプが外されることによるエンジン相場の変化だ。

 温水パイプはキャブレターの凍結防止を目的に冬が来る前に装着されるが、エンジンの回転の上がりを鈍くするという副作用も。これが行き足を鈍らせるのでF防止につながるということで、ここ数年はパイプが装着される時期が長くなっている。その影響の度合いはエンジンそれぞれで、相場に大きな影響を及ぼす。

 宮島ではG1・宮島チャンピオンカップの次の節となる、5月21~24日の開催からパイプが外された。これをきっかけに急上昇したのが11号機だ。5月27日~6月1日の開催で乗った伊藤宏(42)=福岡・76期・A2=は予選中5連勝も含めてトップ通過。準優で5着に敗れたものの「久しぶりに出てる」と生き生きとレースをしていた。強烈な出足型でSをしやすく、伸びはさほど目立たないのにまくり一撃がよく決まる。

 実績上位機では、エース42号機は復活気配。出足寄りの調整で仕上がるエンジンだが、伸びも最盛期の力が戻りつつある。G1を制した16号機は完全な出足型。上位機に変わりはないが、伸びのインパクトは落ちた。G1のころに最強だった51号機はパッとしない。2連対率の高いところでは22、26、62号機あたりは完全に下降線だ。

 宮島では6月12日からG2・モーターボート大賞が行われる。G1からのエンジン相場の変化に注目しつつ、大いに楽しみたい。(宮島ボート担当・浅野将之)

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