【ボート】来年のマスターズチャンピオンはハイレベル

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 尼崎ボートで9月13~19日(台風の影響による1日中止順延を含む)にかけて「G3マスターズリーグ戦競走 第6戦」が開催され、45歳以上のベテランレーサーたちによる競演で盛り上がった。優勝したのは中里英夫(49)=群馬・64期・A1。序盤からシリーズを引っ張り、予選トップ通過から準優、優勝戦としっかりと逃げ切ってVをつかみ取った。

 今年から新設されたマスターズリーグ戦の優勝者には、プレミアムG1・マスターズチャンピオンの出場権が与えられる。ヒーローインタビューでは「勝率では届かないと思っていたので、今節しかチャンスはないのかな、と思っていた」と来春の福岡大会(4月17~22日)に出場がかない、素直に喜ぶ姿があった。

 A1選手であり、過去には記念の優勝歴もある中里だが、そんな選手でも勝率では届かない恐れがあるほど、出場権を手にするのが難しくなったのには理由がある。今年までマスターズチャンピオンの出場資格は48歳以上だったが、来年の大会からは45歳以上に年齢が引き下げられることになったからだ。

 このことにより、今垣光太郎、松井繁、服部幸男、田中信一郎、太田和美、吉川元浩ら多くのビッグネームが新たに出場資格を得ることになった。今でもSG、記念レースでも優勝候補に挙げられる超一線級の参戦により、大会のレベルはグッと上がることになるだろう。

 出場権は2月から翌年1月までの選考期間の勝率で決まる。今年の選出ボーダーは5・97だったが、現時点での来年の出場権を得られる目安となる、52位の勝率は6点台後半。出場権を手にすることが格段に難しくなっている。まだ先の話ではあるが、グレードはG1でも、SGさながらのハイレベルなシリーズになることは間違いなさそうだ。どんなシリーズになるのか楽しみにしたい。(関西ボートレース担当・松下 央)

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