藤原早菜「ガンバ大阪愛」満載のヘルメット
【第236回】藤原早菜(24)=岡山・128期=
藤原が初めてデザインに携わったヘルメットは、黒が基調の落ち着いたデザイン。Jリーグ・ガンバ大阪のサポーターらしく、チームカラーの青色のフラッグや、背後には「青い炎となり、熱狂を生み出し、中心となる」と英文の公式スローガンが刻まれている。
サッカーもボートと同じく、勝負を争うスポーツの世界。「試合で勝ったときは自分も励まされているし、負けたら自分もレースで同じようにならないように、と思っています」とアスリートとして参考にする部分も多く、「スポーツは元々好き。一緒に見に行く人が、ガンバがめっちゃ好きなのでその影響ですね」とスタジアムで繰り広げられる熱戦にすっかり魅了されているようだ。
21年5月のデビューから約4年。周囲には大舞台で飛躍する選手も増えてきたが「負けたくないし、自分も頑張りたいと思うけど、絶対的に力が追い付いていない」と冷静に現状を分析。「1回優勝をして、あとが続かないよりも、準優に毎節乗ることを意識して、そこから優勝戦の常連になって、優勝するような段階を踏んでいきたい」と地道な鍛錬でレベルアップを図る構えだ。
入念な努力は着実に結果として表れ、来期適用勝率は15日現在で5・51。初のA級昇格も視野に入ってきた。それでも、「目の前のレースで一個一個ちゃんと結果を残して、失敗したらそれを反省する。今は土台をしっかり固めたいですね」と自らのルーティンは決して崩さない。ヘルメットの左サイドに書かれた英文「レースには、勝つこと以外にも多くのことがある」の助言は、今後も藤原の成長を後押ししてくれるだろう。
