【ボート】菊地孝平 大一番でも主役
「グランプリ・SG」(18日開幕、平和島)
男子賞金ランク1位の菊地孝平が2014年のボートレース界を引っ張った、と言って誰も異論を唱えることはないだろう。
今年はSGV2(福岡オールスター、浜名湖グラチャン)を果たし、賞金ランクも堂々のトップで年末の大一番を迎える。
「自分の精神状態が安定していた。エンジン的にも安定して戦える足にできていたし、いいエンジンのときはそれなりの足になった。福岡で勝てて、早い段階で決められたので余裕を持ってできたと思う」と充実の一年を振り返る。何かが劇的に変わったわけではない。一つ勝ったことで気持ちに余裕が生まれ、そのことが精神的にも、エンジン仕上げの面でも、いい方向に傾いたようだ。
さあ、4年ぶりのグランプリだ。「業界の一番のイベントで頂上。どういう景色が見られるか興味がある。やれること的確にやって力を出し切れば、取れるチャンスは十分ある」。できることをすれば結果はついてくる。そう信じているからこそ、大一番でもマイペースの姿勢は変わらない。気負いなく自然体で戦うつもりだ。
「今のところ、いい1年。最後を勝てれば“過去形”にできる」。いい一年だった-と振り返ることができるように、最高の締めくくりを目指して、菊地が頂上決戦でも主役を張る。