【競輪】平塚ガールズGP 佐藤水菜が圧巻の逃げ切りでV2 年間グランプリスラムの偉業達成
「ガールズグランプリ2025」(29日、平塚)
佐藤水菜(27)=神奈川・114期・L1=ガールズグランプリ14回目にして初の逃げ切りで1着。2023年の立川に続いて2回目の制覇を達成した。優勝賞金1530万円(副賞含む)とレクサスUXをゲット。平塚がホームの尾崎睦(神奈川)がしぶとく踏み続けて2着。3着には久米詩(静岡)が入った。
佐藤が前人未踏の大記録を達成した。4月のオールガールズクラシック(岐阜)、6月のパールカップ(岸和田)、8月の女子オールスター競輪(宇都宮)、11月の競輪祭女子王座戦(小倉)に加えて、今回のガールズグランプリで優勝。史上初の年間グランプリスラムを決めた。
圧巻のレース内容だった。男子の競輪と違い、ガールズケイリンは単騎戦。真後ろにライバル選手がいる状況で逃げ勝負は不利な戦い方。それでも勇気を持って最終ホーム前で児玉を叩いて先行態勢に入った。その後は6選手を引き連れてマイペースの逃走劇。番手のもつれを尻目にガールズグランプリ初の逃げ切り優勝を飾った。
「走る前に自力を出したい、納得できるレースをしたいと思った。逃げ切りで優勝できたことがうれしい。レース内容は一生懸命走ったので覚えていない。目の前の白線(ゴール線)を先頭で越えた時に優勝だと思った」と全力で主導権を奪い、無我夢中で駆けて栄光のゴールを駆け抜けた。
今回は勝っていい報告をしたかった。師匠の対馬太陽氏(85期)が25日に引退。恩師に最高のプレゼントを渡すことができた。来年はガールズのトップとして今年以上の成績が求められる。「今年があまりにもうまく行き過ぎた。競輪も競技も今年以上の成績を残すことができるように頑張ります」と気合を入れた。
ナショナルチームの練習は早くも30日からスタートする。ガールズケイリンは完全制覇。次の目標は28年ロサンゼルス五輪の自転車競技金メダル獲得しかない。




