【ボート】津SG 26歳の末永和也がうれしいSG初優出初優勝飾る 賞金ランキング4位浮上でグランプリ決定
「ボートレースダービー・SG」(26日、津)
人気を背負っていた1号艇の末永和也(26)=佐賀・124期・A1=が、インから逃げて勝利。SGは通算8回目の参戦で、念願のSG初優出初優勝を決めた。2019年5月からつタイトル戦でのデビューから通算で6年6カ月目の快挙となった。2着には4号艇の茅原悠紀(岡山)、3着には5号艇の桐生順平(埼玉)が入り、3連単は1290円の人気決着だった。
またひとり、SGウイナーとしてボート界の歴史に名前を刻んだ。
6号艇・赤岩善生(愛知)の「絶対にスローから」宣言により、全ボートファンが注目した優勝戦の進入は枠なりのオールスローに落ち着いた。インを死守した末永は、やや深い起こし位置とはなったが、集中力を切らさずにコンマ13のSから1Mを先マイ。一気に後続を突き放し、そのままVゴールを駆け抜けた。「進入からああなるのは分かっていたので、覚悟を決めて行きました。ゴールした時にたくさんのお客さんが手を振ってくれて、そこでSGを取れた実感が湧いてきました」とホッとした表情を見せた。
準優後の記者会見でも優勝戦当日の公開インタビューでも、「SG優勝は子どものころからの夢でした」と力強いまなざしで話していた。その夢を自らの手でつかみ取った。涙で出迎えてくれた峰ら地元の先輩を横目に、「自分でもここまで来られるとは思っていなくて、これだけできるんだな、すごいなって思います。先輩方にもあれだけ喜んでもらえて、うれしかったです。これからもこれまでと変わらず、挑戦し続ける立場でありたいです」と、とても晴れやかな表情だった。
この優勝で賞金ランキングは一気に4位まで浮上し、年末のSG・グランプリ(12月16~21日・住之江)初出場の当確ランプがともった。新たな勲章を胸に、佐賀のニューヒーローの活躍にこれからも期待したい。




