【ボート】まるがめルーキーS 上岡巧汰がデビュー130走目で初勝利 最愛の弟に届ける大金星だ

 「ルーキーシリーズ第18戦」(12日、まるがめ)

 上岡巧汰(23)=広島・135期・B2=が2日目5R、6コースから差しで勝利。デビュー130走目で初勝利をマークし、水神祭を挙げた。

 スリットから4号艇が果敢攻め。空いた1Mの隙間に絶妙の差しを放った。バックで先頭に立つと、道中戦も何とかクリア。「抜かれそうだったので。必死だった」と懸命の“逃げ”で待望の1勝をつかみ取った。

 3連単は40万8760円の大金星。先輩、仲間からの手荒い祝福を受け、ようやく笑顔が弾けた。「ここまで長かったので。支えてくれた家族と弟に報告したい」。生まれつき障害のある、弟の由弥さん(15)の力になりたいと、ボートレーサーの道を志した。デビューしてから仕事に行くたびに「ケガなく頑張ってね」とエールをもらう。心優しき青年は、誇らしげに力の源の存在を明かした。

 広島商業出身の元高校球児。新型コロナウイルスの影響で甲子園出場のチャンスを断たれた世代でもある。新たな夢を見つけ、まだ走り出したばかり。ここから鍛錬を重ね、グングンと成長を遂げていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス