【ボート】住之江G1 馬場貴也が高松宮記念を初制覇。次走のびわこ周年に向け好感触だ
「高松宮記念特別競走・G1」(13日、住之江)
1号艇で人気を集めた馬場貴也(41)=滋賀・93期・A1=がイン速攻で快勝。通算では66回目の優勝を、G18回目の優勝で飾った。2着は峰竜太(佐賀)、3着には地元の松井繁(大阪)が続いた。
馬場が堂々のイン逃げで快勝。伝統ある高松宮記念のビッグタイトルを勝ち取った。優勝戦を前に、36号機の整備に着手。「後輩の丸野(一樹)くんに少しアドバイスをいただいて、ペラも思い切って叩いた。一番感触は良かったですね」と上位級の足はさらに進化。松井がコース奪取に動いたが、他が抵抗して結局、深いイン戦となったが「プレッシャーはあったけど、自分を信じていった」と“国宝”級のターンであっさりと1Mを支配。悠々自適の独走で勝利のゴールを駆け抜けた。
終わってみれば8戦7勝という抜群の内容。惜しくもパーフェクトVは逃したが、「パーフェクトはできないところが僕らしいかな」と苦笑いも、今節は初日ドリーム戦を差しで制し、序盤から予選街道で白星を荒稼ぎ。ラストも完勝で締めくくった。
優勝賞金1100万円を上積みし、獲得賞金ランキングは5位に浮上。年末のSG・グランプリ(12月16~21日・住之江)に向け、好条件は整ってきた。「SG・メモリアル以降の戦いが重要になると思っていたので、G1戦線の一発目で結果が出せて良かった」と好内容に胸を張った。
次走は17日から地元でびわこ周年に乗り込む。7月はG2・全国ボートレース甲子園で優勝を飾り、スランプから大復活。「あれで完全に流れは変わりましたし、早く守田(俊介)さんに恩返しをしないと」と馬場の復活劇をサポートした、頼もしい先輩とのレースが待ち遠しい。輝きを取り戻した湖国の大エースが、G1でも歓喜の勝利を届けてくれるだろう。




