【ボート】若松SG 白井英治が2コース差しで通算4回目のSG優勝

 瓜生正義(左)と大峯豊(右)から祝福される白井英治
 SGメモリアルを制した白井英治 
2枚

 「ボートレースメモリアル・SG」(31日、若松)

 2号艇の白井英治(48)=山口・80期・A1=が、2コースから差して勝利。2022年12月のグランプリ(大村)以来、通算では4回目のSG優勝を飾った。ボートレースメモリアルはSG初優勝となった2014年8月以来、2回目の優勝だが、くしくも同じ若松での戴冠となった。2着には人気を背負っていた1号艇の瓜生正義(福岡)、3着には白井と同支部の大峯豊(山口)が入った。

 やはり、エンジンが仕上がった時の白井は強かった。「4日目くらいから回り足も良くなって、仕上がったなって感じでした」と話す通り、すでに準優勝戦前から「問題ないです」と言い切る白井の姿には、並々ならぬ自信があふれていた。

 優勝戦は2コースからこん身の差しハンドル。バックで瓜生をとらえて、そのままVゴールを駆け抜けた。「エンジンには自信があったし、差すにしてもまくるにしても、とにかくしっかりとしたレースをしようと思っていました。少しでも差せておけば、いけると思いました」。

 2022年12月に念願のSG・グランプリ制覇を決めたが、そこからは不振が続いた。そんな中でつかみ取った栄光に、自然と笑みがこぼれていた。「ここ2年くらい、全くと言っていいほどグランプリを狙える状態ではなかった。今回の優勝で、やっとスイッチが入ったなって感じです。下半期もさらに気合を入れて頑張りたい」。

 3着には今回がSG初優出となった同じ山口支部の後輩・大峯が入った。「それも本当にうれしいです。道中で競っていたのは分かっていたけど、よく3着を取ったなと思います」。自らの喜びだけではなく、後輩の頑張った姿に心から感動する、白井の優しい人柄も垣間見えた。山口支部をけん引するエースとして、これからも力強い走りを水面で見せ続ける。

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