「住之江王冠競走」（１５日、住之江）

　ＳＧはＶ１、Ｇ１ではＶ３を誇る宮地元輝（３８）＝佐賀・１００期・Ａ１＝が、住之江ボートの中央ホールでトークショーを開催した。近況のレースはもちろん、質問コーナーではプライベートの話題を盛り込むなど、多彩な内容で会場のファンを沸かせた。

　日曜日のイベント会場に、さっそうと登壇したボート界の人気レーサー。ファンから大歓声で迎えられ「住之江の相性は悪いのに、こんなに（会場へ）来てもらってありがとうございます」と笑顔でジャンピーのぬいぐるみをファンに投げ入れた。

　地元で迎えた前走のＧ１・全日本王者決定戦（からつ）は「エンジンをいまひとつ仕上げられず、ふがいないレースでイマイチでした」と不完全燃焼で終わったが、２節前のＳＧ・ボートレースオールスター（まるがめ）は「まあまあエンジンも良く、序盤からそこそこレースができました」と好走を披露。「おかげさまです」と１万１７９２票を集めたファン投票に改めて感謝を述べた。

　今年は１月の下関周年で通算３回目のＧ１制覇。３月にはＳＧ・ボートレースクラシック（若松）、４月はＧ１・福岡周年で優出を果たし、獲得賞金ランキングは、６月１５日現在で３位と躍進。年末に住之江で開催されるＳＧ・グランプリ（１２月１６～２１日）の出場権は十分視野に入っている。

　だが、宮地本人は「まだまだやれると思うし、自分の中では上出来ではない」と決して満足はしていない。昨年の大会は「気がついたら普通の人になってました」とトライアル１ｓｔで敗退。グランプリのリベンジに向け、よりハイレベルの結果を求めていく。