「大阪・関西万博協賛競輪ｉｎ大垣・Ｇ３」（１６日、大垣）

　志田龍星（２７）＝岐阜・１１９期・Ｓ１＝が、打鐘３角過ぎ８番手から一気のカマシで主導権を奪い、後続を突き放す力強いレースで優勝。地元でうれしいＧ３初優勝を飾った。２、３着はそれぞれ単騎で走った山本伸一（奈良）、市橋司優人（福岡）が入った。

　ホームバンクでＧ３初優勝を成し遂げた志田。「展開が向いてくれた。あまり実感がない」と本人は語るが、レース後は中部地区の選手に胴上げをしてもらい、祝福を受けて笑顔を見せた。

　レースは初手３番手で進め、打鐘前に北日本ラインの内に関東勢が被る展開に。「（橋本が）内へ行ってくれてラッキーだった。めちゃくちゃ緩んでいたので」と仕掛けごろとなったタイミングを見逃さず、一気にスパート。「全開で走って、後ろを見る余裕はなかった。ゴールまで遠かった」と話すが、終わってみれば２着の山本に５車身の差をつけてのゴールだった。

　機動型が手薄な中部勢にとって貴重な存在である志田がＧ３を優勝して一つの壁をクリア。「今回は展開が向いたけど、そればかりじゃない。Ｇ１で勝てるように明日から練習します」とさらにレベルを上げてビッグレース戦線をにぎわせる。