「お市の方賞・Ｆ１」（１２日、福井）

　初日６Ｒのガールズケイリン予選１で下条未悠（２２）＝富山・１１８期・Ｌ１＝が１着。打鐘３角過ぎ５番手から始動し、最終ホーム手前から先行、堂々と押し切った。周回中から下条を追走した加瀬加奈子（新潟）が２着、正攻法から出切った下条、加瀬を追いかけた永礼美瑠（愛知）が３着に入り、人気を背負った鈴木美教（静岡）、日野未来（奈良）が着外だったため、３連単は６万９６００円（６２番人気）と高配当で決着した。

　逃げ切った下条は「いつも踏んでいる距離と思って駆けました。バックが追い風で、あとは我慢して踏みました。直前の練習で感触はあまり良くなくて、タイムが良かったのも１回だけ。それでも、押し切れて良かったです」と笑顔だった。

　３日には地元の射水市にある小杉高校を訪問し、交通安全教室に参加。４月からスタートする「自転車利用者の全年齢でヘルメット着用努力義務化」に伴う講演ではヘルメットの大切さを伝えたとのこと。「高校生は男女問わず私の脚を見る人が多くて…」と少しボヤくが「警察の方たちはレースを見てくださっていたらしくて『頑張って』って言われました」と明かす。

　ファンからの声援も心強い。「初日はレース中から声援が凄かったです。『富山から応援に来たよ～』『決勝もまた来るよ～』とか。福井は北陸ということで準地元みたいなもの。２日目も頑張ります」。各方面からの応援を味方に、２日目６Ｒのガールズケイリン予選２も果敢に風を切る。