【京都記念】池添 プラダリアとのコンビでG1戦線へ 腰部破裂骨折からスピード復帰

 「京都記念・G2」(12日、阪神)

 昨年11月末の落馬骨折で戦列を離れて2カ月半。池添謙一騎手(43)=栗東・フリー=が、今週からスピード復帰する。先月31日に調教騎乗を再開し、父・兼雄調教師の定年引退前に復帰すべく、態勢を整えてきた。リハビリ中、心の支えになったのは、かつての相棒と憧れの先輩騎手の存在。弟・学厩舎のプラダリアとのコンビで、復帰週にいきなり重賞Vを狙う。

 勝負師がターフに戻ってくる。昨年11月26日の阪神7Rで落馬し、腰部破裂骨折により全治半年とも言われた池添が、わずか2カ月半の休養で復帰を果たす。「(調教に復帰した)先週は体がバキバキでしたが、今週は感覚の部分も戻ってきました。実戦は調教と違うけど、そこまで不安なく臨めます」。そう笑顔で語るのは、復帰も危ういかに思われた騎手人生最大のケガを乗り越えたからだ。

 98年のデビューから、2カ月半の戦線離脱は最長。手術後1カ月は体も動かせなかった。香港遠征したメイケイエールなど期待馬にも乗れず、モチベーションは低下。そんなどん底から救ってくれたのは、かつての相棒と憧れのジョッキーだった。

 日常生活が送れるまでに回復した1月中旬、北海道で6冠馬オルフェーヴルと再会。「元気が出ました。僕のことは覚えていなさそうでしたけど(笑)」。盟友の姿を復帰への力に変えた。また、先週末は小倉に弾丸出張し、武豊のJRA通算4400勝の勇姿を目に焼き付けた。「豊さんがバリバリ騎乗する姿を見て、僕もあそこがいるべき場所だなと思いました」。当初の目標だった父・兼雄師が定年引退する2月復帰に間に合わせた。

 京都記念で騎乗するプラダリアも、早期復帰に一役買った存在だ。「この馬に乗るのが新しい目標でした。強いメンバーですけど、ここで力を見せて一緒にG1戦線に行きたい」。どん底を味わった勝負師の手綱さばきに、多くのファンが期待している。

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