【京都記念】エフフォーリア再輝 有馬記念5着で「兆し」 屈辱の阪神でG1馬2頭を迎え撃つ

 「京都記念・G2」(12日、阪神)

 リベンジの幕を開けるのに、阪神ほどふさわしいコースはない。22年の大阪杯9着、宝塚記念は6着。ともに1番人気に支持されながら一敗地にまみれたエフフォーリアが、同じ舞台から狂った歯車を戻す。

 始動戦は22年と同じ大阪杯や、サウジアラビアへの海外遠征という選択肢も考えられたが、京都記念が選択された。その理由を鹿戸師は「(5着だった)有馬記念後の疲労回復が早く、牧場でも早めに乗り出せたし、状態が良かった」と説明する。

 1週前には美浦Wでマイネルミュトス(7歳3勝クラス)を2馬身半追走し、直線は内から来たバラジ(4歳2勝クラス)との間に挟まれてファイト。内に1馬身、外に3馬身先着し、自らグイッと伸びる姿勢を見せた。師も「良いケイコができた。動きは良かった。(有馬記念を)使って体が締まってきた」と手応えを感じた。

 大阪杯はゲートで顔面を強打し、宝塚記念はハイペースに暑さ。22年春の2戦には敗因がある。有馬記念では勝ちにいく競馬で5着と存在感を示し、師も「自分のレースができたと思うし、兆しが見えたレースだと思っています」と評価する。

 このままでは終われない5歳初戦。ダービー馬ドウデュースやG1馬キラーアビリティなど強敵はいるが、3歳時の輝きを取り戻すのは、ここからだ。

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