イクイノックス世界最強へ ついに“海外進出”始動戦ドバイシーマC参戦
「2022年度JRA賞授賞式」が30日、都内のホテルで各部門を受賞した関係者らが出席して行われた。コロナ禍もあって3年ぶりの開催。年度代表馬のイクイノックス(牡4歳、美浦・木村)の陣営から、ドバイシーマクラシック・G1(3月25日・UAEメイダン)で海外に初挑戦することが発表された。
いよいよ海外制覇に動き出す。現在、現役馬でレーティング世界一のイクイノックスを所有する(有)シルクレーシングの米本昌史代表は、授賞式の壇上で「選定いただければ、ドバイシーマクラシックへまずはチャレンジしたい」と、始動戦のプランを明かした。
天皇賞・秋、有馬記念とG1を連勝して年度代表馬に輝いた4歳馬は現在、福島県のノーザンファーム天栄で放牧中。同代表は「今ももう牧場で乗り出しています。以前はレース後に背腰に疲れを見せていましたが、しっかりしてきました。使ったなりの上積みを感じながら調整できています。まずはドバイでいい結果を持って帰ってくれれば」と期待した。中東遠征から逆算し、2月中にも美浦に帰厩する見通しだ。
木村師が「いつも自信満々で難しいことも簡単にこなしてしまう。“調教師いらず”です。十二分に、いつも自分のイメージを越えてくれる。成長してくれとかの期待はなくて、そのままのあなたでいい」と最大級の賛辞を贈れば、主戦のルメールも「今年もイクイノックスとベストパフォーマンスを見せたい」と決意を新たにする。日本最強から、世界最強へ-。次なる栄光を求め、日本の総大将が堂々と海を渡る。