【朝日杯FS】ドルチェモア 無敗戴冠 アユサンと同じ舞台で母子G1制覇!

 「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)

 3頭によるデッドヒートを制して無敗戴冠-。1番人気の支持を受けたドルチェモアが、好位から堂々と抜け出してVゴールを駆け抜け、13年桜花賞を制した母アユサンとの母子G1制覇を成し遂げた。首差の2着に2番人気のダノンタッチダウン、3着に3番人気レイベリングが続き、上位人気3頭による堅い決着となった。

 母アユサンが最高の輝きを放った阪神芝マイルの舞台で、孝行息子の血が騒いだ。直線で力強く抜け出した1番人気のドルチェモアが、無傷の3連勝で母子G1制覇を達成。ゴール前の壮絶なたたき合いを首差で制し、堂々と2歳マイル王の座に上り詰めた。

 会心の騎乗だった。抜群のスタートを決めて内の3番手をガッチリ確保。折り合いスムーズに進み、鞍上のゴーサインに対する反応も文句なし。力強くストライドを伸ばしてライバルの猛追を封じ込めた。殊勲の坂井は「ペースは想定内。直線でしっかり反応してくれたので、“何とかしのいでくれ”という感じでした。先生と打ち合わせした通り、いいレースができました」と、秋華賞(スタニングローズ)に続くJRA・G12勝目に胸を張った。

 初コンビで挑んだ大舞台。それでも不安はなかった。「追い切りに続けて乗せていただき、この馬のことは分かっていた。担当の山田助手からもすごくいい感じと聞いていたので、自信を持って臨みました」と振り返る。

 オーナーの(株)スリーエイチレーシングにとっても待望のG1初制覇。鞍上は「オーナーから『一緒にG1を獲ろう』と、須貝先生からも『瑠星でG1を勝ちたい』と言っていただいていた。なかなか結果が出せていなかったけど、これで少しは恩返しできたかな」と胸をなで下ろした。

 「牡馬の2歳G1制覇は初めてなので感慨深いものがあります。また、初めからうちの厩舎に所属している山田助手が、やっとG1を獲れて良かった」と須貝師は感激しきり。今後については「3戦3勝で、これから重圧がかかってくるけど、強いドルチェモアのパフォーマンスを見せられたら」と前を見据える。クラシックかマイル路線か-。どちらを選択しようとも、揺るぎなき王者として突き進む。

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