【凱旋門賞】日本馬苦戦必至か 金曜雨なら芝刈らず本番は未経験の重馬場に

 金色のスタンドが映えるパリロンシャン競馬場
 手を入れると指が全部隠れるほどに埋もれるパリロンシャンの芝
2枚

 「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)

 攻略の鍵は馬場にあり-。仏国の競馬統括機関であるフランスギャロ協力の下、パリロンシャン競馬場の徹底取材を敢行した。欧州最高峰の一戦が行われる舞台は、世界的に見ても屈指のタフさを誇る難コース。馬券のヒント、そして日本馬Vの可能性を探った。また、29日にゲート番と馬番が確定。ドウデュースはゲート番3、ディープボンドは5、タイトルホルダーは10、ステイフーリッシュは20に決まった。

 9月15日から使用されていないパリロンシャン競馬場。見た目もきれいなため、走りやすいのでは-。そんな予想はすぐに外れた。

 一歩、馬場に足を踏み入れると、これまでに感じたことのない感覚。反発力がない。日本の競馬場も歩かせてもらったことがあるが、明らかに踏み心地、歩き心地が違う。欧州の競馬場らしく芝丈が長い(ロンシャンは10センチ)というのは理由の一つとしてすぐに思いつくが、他にも要因がありそうだ。

 馬場を案内してくれたシャルル・ド・コルドン競馬場マネージャーによれば、「ロンシャンは自然の場所にあるので、直線や向正面によって地層が違います。下が砂利であったり粘土質だったりと変わります」だそうだ。シャンティイ競馬場やサンクルー競馬場、そして日本馬が調教を行うエーグル調教場よりも、さらに芝質は重い様子。芝の追い切りでいい動きを見せているからといって、本番に直結するとは言い切れないだろう。

 競馬場を訪れた日(水曜)の馬場状態は、10段階で表されるフランスの基準で4番目に重いベリーソフト(TRES SOUPLE)。「レース当日はグッドトゥソフト(BON SOUPLE=5番目に軽い)が目標。ローラーを掛けて、金曜に雨が降らなかったら芝を刈る予定です」と、できる限り軽くする予定だと説明した。ただ、記者が現地に到着してから雨が降らなかった日はなく、決戦当日までも傘マークがチラホラ。ただでさえ重い芝に雨が降ると…日本馬にとって経験したことのない馬場は必至で、苦戦は免れないだろう。

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