【凱旋門賞】ドウデュース究極 絶大な上積み!手前変え本領発揮 武豊「能力高い」

 「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)

 巻き返しに向けて完璧デモだ。前哨戦のニエル賞で4着に敗れたドウデュースは、エーグル調教場の芝コースで最終追い切り。重い馬場を物ともせず、きっちりと手前も変え、躍動感十分の動きを披露した。ダービー馬が狙い澄ました大一番で本領を発揮する。

 雄大な馬体を揺らしながら、広大な敷地を力強く駆け抜けた。ダービー馬ドウデュースは、エーグル調教場の芝コースで最終追い切り。当該週にはジョッキーが騎乗しない、いつも通りのルーティンだ。友道師は「合計で走ったのは1800メートルくらい。15-15で入って、直線に向いて2Fほどやりました。スピードを求めるというよりも、最後に右手前から左手前に変えるのを意識しました」と調教内容を伝えた。

 前走のニエル賞では最後、右手前のまま走って伸び切れず4着。前哨戦での課題を克服することに主眼を置いた。「手前を上手に変えていました。本番に向けていい追い切りができました。体はできているという判断ですし、日本にいる時から息が乱れることもないです」。絶大な上積みを得て、光り輝く頂にまた一歩近づいた。

 動きをそばで見守った武豊も確かな手応えをつかんでいる。「過去にもいい馬で挑んできましたが、そういった馬たちとも遜色がない。すごく能力の高い馬。凱旋門賞は個人的に大きな目標、夢、ジョッキーを続けているモチベーションの一つです。楽しみにしています」。日本競馬界をけん引する人馬が、初めてその栄冠をつかみ取ってみせる。

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