【関屋記念】ダノンザキッド心身が安定 「使った効果ですごくいい」

 「関屋記念・G3」(14日、新潟)

 コンディションは最高潮に達している。20年ホープフルS以来のタイトルを狙うダノンザキッドは10日、朝一番の栗東坂路を4F55秒0-39秒4-12秒7とじっくりとしたペースで登坂。安定した心身の状態を誇示した。

 「先週で仕上がっていますからね。輸送もあるので、テンションを上げさせず、疲れも残さず。イメージ通り」と笑顔の安田助手。「動きに連動性があるし、体に芯が入ってきた。前走はちょっと急仕上げ感があったけど、使った効果もあって状態はすごくいい」と手応えは十分だ。

 その前走の安田記念が不完全燃焼だった。前に壁が作れず、引っ掛かりながら道中を進むと、手前も変えられないま6着に敗戦。スムーズなら結果も変わっていただけに、今回は対策済み。「調教でも手前を意識してたし、(川田)将雅ともしっかりと打ち合わせします」と力を込める。

 舞台となる新潟は初めてだが、「東京と似ているコースで、坂がないのはプラス」と自信を見せる安田隆師。「例年より強いメンバーですけど、なんとしても頑張ってほしい」。大目標はあくまで、秋のビッグタイトル。20年の最優秀2歳牡馬の反撃が始まる。

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