【地方競馬】10歳馬ノンコノユメが脚部不安により引退発表 18年フェブラリーS勝ちなど

 TCK特別区競馬組合は2015年ジャパンダートダービー・Jpn1、2018年フェブラリーS・G1などを制したノンコノユメ(セン10歳、大井・荒山勝)が引退することを27日に発表した。通算成績は46戦9勝(JRA20戦7勝)、重賞は6勝。

 ノンコノユメは6月29日の帝王賞6着の後、次走(未定)に向けて山元トレセンに放牧へ出されていたが、当地でレントゲン撮影したところ脚部不安が判明。関係者が協議した結果、現役引退の決断が下された。

 管理する荒山勝徳師は「(撮影したら)脚元が思いのほか悪かった。もう年齢が年齢だし、これで万が一があったらいけないので。携わるみんなの協議の末、引退となりました」と経緯を説明。「多くのファンがいる馬だけに、ここで引退と事前に報告できなかったのは申し訳ないと思っています。最後まで高い水準でレースをしてくれたのは立派。厩舎の知名度、スタッフのモチベーションを上げてくれたことなど“ノンコ”には感謝しかない」と功績をたたえつつ労をねぎらった。なお、引退式は行われず、今後は社台ファームで余生を過ごす予定となった。

 同馬は2014年11月に東京競馬場で新馬勝ちデビューを飾ると、翌年にユニコーンS・G3、ジャパンダートダービー・Jpn1を連勝。砂の3歳王者に輝いた。

 古馬になってからもダートの頂上決戦で好戦を重ね、2018年のフェブラリーS・G1では、持ち前の末脚で強襲を決めて戴冠。翌年に大井競馬・小林分場の荒山勝徳厩舎に移籍し、ドバイ遠征から帰国後すぐにサンタアニタトロフィー・S3を優勝。その後も2019年東京大賞典・G1を2着、2021年帝王賞・Jpn1でも2着などダート界のトップレベルで好走。10歳になった今年もデイリー杯大井記念・S1で2着と息の長い活躍を続け、多くのファンに愛された。

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