【POG】「すごくバネがある」ホウオウジュビリー17日福島で初陣Vを意識(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
夏の小倉開催がスタートした2日に、新谷厩舎が2歳馬で2勝を挙げた。1Rの2歳未勝利戦(芝1200m)は、初戦2着で1番人気に支持されたウメムスビ(牡)が快勝。新種牡馬ファインニードルの産駒初勝利を決めた。師は「カイ食いが良く、今回もいい状態で臨めました。速い(ラップの)流れにも上手に対応して勝ってくれました」と笑顔で話した。次走は同じ舞台のフェニックス賞(8月13日・小倉、芝1200m)を予定している。5Rに行われた夏の小倉開催でおなじみの九州産馬限定戦(芝1200m)はサツマノオンナ(牝)が逃げ切りで6馬身差の圧勝。「限定戦では力が違いました。じっくり乗り込んで臨めたのが結果に結びつきましたね。物見もすることなく、いい走りでした」と師はご満悦だった。次走はひまわり賞(8月27日・小倉、芝1200m)へ向かう。また、僚馬で6月の中京新馬戦を勝ったジョウショーホープ(牡)が5日に栗東へ帰厩。当初の予定通りに同じ左回りの芝1400m戦、ダリア賞(8月6日・新潟)へ向けて、調整を進めていく。
次週の注目新馬は音無厩舎の2頭。厩舎の先輩で18年宝塚記念を制した新種牡馬ミッキーロケット産駒のフラッシングレート(牝、母スピードリッパー)は、父の主戦騎手だった和田竜Jで16日の小倉芝1800m(牝馬限定)を予定。田中助手は「牧場での評価が高かったですし、しつけがしっかりとされているので、コントロールが利いてとても乗りやすいです。まだ自分からという感じではないですが、促したらしっかりと動きますし、いいモノを持っています」と手応えは上々だ。
こちらも新種牡馬のリアルスティール産駒ホウオウジュビリー(牝、母レト2)は17日の福島芝1800m(牝馬限定)を戸崎圭Jでスタンバイ。田中助手は「すごくバネがありますね。初めはテンションが高かったですが、日に日に落ち着きが出てきました。切れる脚を使えそうで、初戦から楽しみです」と初陣Vを意識した。芝1800mで全4勝を挙げ、抜群の強さを発揮した父の良さを受け継いでいる印象。どんな走りを見せてくれるか注目したい。(馬三郎栗東支局・塩手)