【競輪】久留米G3 北津留翼が5年ぶり6回目のG3V

 久留米記念を制し、中野浩一氏(左)からトロフィーを受け取った北津留翼
 北津留翼
2枚

 九州4車結束を生かした北津留翼(37)=福岡・90期・S1=がライン3番手から直線伸びて制した。北津留のG3優勝は2017年5月の宇都宮記念以来5年ぶり6回目。2着は後位を奪取して追い込んだ郡司浩平、3着には2角過ぎに番手まくりを放った伊藤颯馬が入った。

 北津留は高校時代は自転車競技のスプリントの走り方を、中野浩一氏の映像を見て研究。憧れの選手の名を冠したレースでの優勝に「一番優勝に近い3番手を譲ってくれたおかげ。負けるわけにいかなかった」とラインの20代3人に感謝した。

 人気の中心だったが「やらかしそうな自分がいた。やはりSを失敗した」。前を取る作戦が、竹内の前受けでいきなり崩れた。だが先頭を志願した阿部が、赤板で猛然と先頭を奪い返す。最終2角では伊藤颯が番手まくり。4角手前からは外を追い込み、中を割ってきた郡司に踏み勝った。ゴールは接戦で「負けたと思った。ビジョンで確認してホッとしました」と後輩の働きを無にしなかった。

 これが5年ぶりのG3タイトルだ。「これで競輪祭の出場権が取れた」。早くも視線は晩秋のホームバンクへ向く。もちろん、そこまでにも持ち前の瞬発力を生かして、さらにV獲りを重ねていく。

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