【競輪】熊本記念で嘉永泰斗がG3初優勝 番手まくりで瓜生崇智と熊本ワンツー

記念初優勝を飾った嘉永泰斗
記念初優勝を飾った嘉永泰斗
決勝2着の瓜生崇智(左)に祝福される優勝した嘉永泰斗
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 「火の国杯争奪戦in久留米」(10日、久留米)

 熊本競輪の開設記念シリーズは今年も久留米で実施。開催最終日の12Rで決勝戦が行われ、嘉永泰斗(23)=熊本・113期・S2=が1着。赤板から突っ張り先行の北津留翼(福岡)後位を回り、最終バックから番手まくりを敢行し、G3初優勝を飾った。嘉永を追走した瓜生崇智(熊本)が続いて、地元記念でうれしい熊本ワンツー決着。3着には直線で外を伸びた平原康多(埼玉)が入り、松浦悠士(広島)と佐藤慎太郎(福島)はゴール前で落車(滑入松浦6着、佐藤7着)した。

 肥後の若武者が素晴らしい笑顔を見せた。番手まくりを決めて1着。ゴール後は瓜生に腕を持ち上げられ、ガッツポーズをファンに見せつけた。

 レースは前で受けていた北津留-嘉永-瓜生が、上昇してきた松浦-佐藤を出させることなく主導権を奪取。松浦は平原を制して4番手を確保し、態勢を立て直してまくり上げたが、番手から出ていった嘉永には届かなかった。

 「北津留さん、瓜生さんのおかげです」。嘉永は前後で仕事をこなした2人に感謝。「瓜生さんは中学生から憧れていた先輩。一緒に走れるだけでもうれしいんです」と瓜生とワンツーを決められたことには喜びを爆発。「昨年はS級に上がったばかり(9月2日に特別昇級)で、熊本記念に呼んでもらえませんでした。悔しかったので、参加できるようになった今年は決勝に乗っていい勝負がしたかったんです」。いい勝負どころか、優勝までもぎ取ったのだ。

 今後は記念覇者として競走に臨む。「自力をもっと磨いて、九州の先輩たちに恩返ししたいんです。引っ張りたいです」。九州勢の大砲として活躍することを約束。被災して休催中の熊本競輪は、2024年4月に再開予定。「G1が開催されると思うので、そのときまでにはG1で戦える力をつけたいです」。肥後のイケメンレーサーはさらに進化を遂げて、競輪界をリードする選手へ成長しそうだ。

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